金正恩体制に暗雲…食べ物がない「絶糧世帯」が急増中

「制裁のせいで今年から工場が止まり、野菜の代金を払えなくなり、工場(への供給)だけに頼ってきた人が代金を受け取れず飢えている」(情報筋)

ダメージを受けているのは野菜班だけではないと情報筋は語る。工場で働いている人々も操業停止で給料がもらえなくなり、市場からは客足が遠のいた。国からの配給など期待せず、商売で得た現金で食糧を買う人の多い他の地方と異なり、慈江道は軍需工場が多いことから国から厚遇されてきた。その分、経済危機、食糧不足への対処が遅れてしまうのだ。

慈江道の商人は、「国連が制裁をするので、工場、企業所が止まり、そのせいでカネが回らなくなった。なけなしの種銭にまで手を出してしまいそうで心配だ」と不安を語っている。

(参考記事:北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」