逮捕者すでに数百人…金正恩氏を不安にさせる「新興勢力」の正体

「法輪功は宗教であると同時に、体と精神の健康に有益な体操を含む瞑想修行の一種」(情報筋)という認識が広がり、アプローチしようとする人が増えてしまったのだ。

先月の第1次取り締まりの期間中に市内の船橋(ソンギョ)区域(人口14万8000人)だけで100人が摘発された。当局は取り締まりの成果があがったと喜んでいるかと思いきや、摘発者数のあまりの多さに逆に当惑していると情報筋は伝えた。

「1次取り締まりだけで数百人の信者が摘発され、保安署内部には緊張感が漂っている。今後どれほどの信者が逮捕されるか予測不可能」(情報筋)

市内全域で逮捕された人は数百人。いずれも労働鍛錬隊や教化所(いずれも刑務所)送りとなった。

(参考記事:「北朝鮮のキリスト教徒が『冷凍拷問』で殺されている」脱北者が証言

なぜ船橋区域に信者が集中していたかは謎だが、平壌で法輪功を広めているのは、中国と北朝鮮を行き来している貿易会社の幹部たちだという。