北朝鮮の国境警備兵が赤裸々に告発「犯罪天国」の実態

国境警備隊は、脱北、人身売買や密輸の手助けをすることで経済的利益を得てきた。昨今の取り締まり強化でそれらの行為は多く減少したものの、依然として密輸や違法な送金の幇助が横行している。

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情報筋は詳細について触れていないが、この兵士は、軍官と上級者の命令で密輸を手伝うことになったが、摘発を受け兵士は逮捕された。ところが、密輸幇助を指示した上役には何のお咎めもなかったというのだ。

裁判の結果、この兵士だけが実刑判決を受け、服役することになったが、その理由について彼は「自分が送ったワイロの額が少なかったからだ」と恨みに思い、上役がいかにして多額のワイロを払って罪を逃れたかについて、信訴の手紙に具体的な状況を書いた。