「報復殺人」で警察官70人死亡…秩序崩壊に向かう北朝鮮社会
恐怖政治、再び(3)
北朝鮮当局が、ひところ手控えていた公開処刑を再開している。背景として気になるのは、国際社会からの制裁によって深刻化している経済難だ。
北朝鮮の社会主義経済システムが崩壊した1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の時代、北朝鮮社会は経済難により秩序が悪化。当局はこれを恐怖で抑止すべく極刑で臨み、窃盗犯なども次々に銃殺した。
(参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態)では、最近の北朝鮮はどうか。内部の情報筋からは、やはり治安の悪化が伝えられている。