「報復殺人」で警察官70人死亡…秩序崩壊に向かう北朝鮮社会
デイリーNKの内部情報筋によれば、咸鏡南道(ハムギョンナムド)端川(タンチョン)市の剣徳(コムドク)鉱山で昨年11月12日、薬物中毒者や農場から穀物を盗んだ窃盗犯、そして中国の密輸業者から前金を受け取り、国の生産物である鉛や亜鉛を定期的に盗み出し、売り渡していた鉱山労働者や協力者など36人に対する公開裁判を行った。
「苦難の行軍」の時代ならば確実に死刑になった罪状だが、このときはまだ、北朝鮮は公開処刑を控えており、被告はいずれも懲役刑を宣告されている。
しかし北朝鮮は昨年の1年間を通じ、治安の悪化に危機感を募らせたかもしれない。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の消息筋が韓国のリバティ・コリア・ポスト(LKP)に語ったところによれば、昨年末までの1年間で、全国の保安員(警察官)に対する殺人事件は70件を超えるという。
(参考記事:濡れ衣の女性に性暴行も…悪徳警察官「報復殺人」で70人死亡)