「自衛隊の攻撃能力は世界一流」と評価する金正恩氏の真意
北朝鮮は米国との交渉で、米本土に届く大陸間弾道ミサイルを廃棄することはやむを得ないと考えているはずだ。しかし、日本が主張するように、すべての射程の弾道ミサイルを放棄してしまったら、安全保障上「丸腰」に近い状態になってしまう。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍紀は乱れきっており、ほかに頼れるものがないからだ。
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)だからこそ、日本の軍事的な危険性を言いつのり、弾道ミサイル戦力を保持する理由としているのではないか。中でも、射程2000キロ以上と言われる準中距離弾道ミサイル(MRBM)の「北極星2」については、2017年5月21日、金正恩氏により実戦配備が承認されている。