脱北者に対する拷問・性的暴行・乳児殺しの実態

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証人の証言によると、収容所(尋問拘留所(jipkyulso))や尋問拘留所(拘留場(kuryujang) 国家安全保衛部施設)に連れて行かれた女性は強制的に血液検査をさせられた。北朝鮮から逃亡した人たちとかかわる専門家によると、血液検査はすべての送還された女性に日常的に行われている。この目的はHIVや妊娠を検査するためである。

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次の方法が犠牲者たちに強制堕胎を行うため、使用されている。

1.胎児の排除を促すため、物理的力で子宮に外傷を与える。つまり、打ったり、蹴ったり、妊婦の骨盤や腹部に外傷を与える。そのような外傷を与えることは内部出血や内臓への害も引き起こしうる。

2.妊婦に栄養を与えないで、重労働やほかの活動に従事させ、流産や胎盤剥離を起こさせる。

3.薬品や堕胎薬草の使用。一般的に妊娠を止めたり、胎児の排出を促したりするため、手で膣に入れられる。薬草や薬品をこのように使用することはそれらが血流に簡単に吸収されるので、深刻な副作用が起こりうる。(内臓障害や死に至ることさえある。)

4.膣にトングのような器具やとがったものをいれて、胎児を女性の体から取り除くか、排出を起こさせて、力づくで、胎児をとりのぞく。

5.子宮内の胎児を殺す、人工的に胎児の排出を促す、妊娠時期によっては、陣痛をおこさせるため、(経口または注射で)、薬を使用する。未熟児で生まれた子は普通、医療介護なしでは生き延びられないで、その後まもなく死んでしまう。看守が、早産の子供を殺す場合もあった。これらのケースは(母親の意志に反して)人工的に妊娠をとめる看守の行為として強制堕胎と考えられる。そして、赤ん坊は誰の介入もなく、(たとえ、つかの間、生きていたとしても)その後、死んでしまう。

6.外科的胎児の排出(「同意の堕胎」が中国で行われている。)は、医学的に訓練された人によって」(一般的には病院かほかの医療施設で)行われる。

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