北朝鮮が対米批判を再開「平和を物乞いすれば死」

「1990年代にソ連と東欧諸国で社会主義が挫折する悲劇的事態が起きたことは、帝国主義に屈服し革命的立場、階級的原則を捨てて、社会活動のすべての分野に資本主義を引き入れたことにある」

「最近、リビアやウクライナが経験している悲劇的な事態も、敵に平和と援助を物乞いし、自主的権利と原則をボロボロになった履物のように捨てたことにその原因がある」

「このような教訓を忘れずに敵に対してほんのわずかな幻想や未練も持たず、最後まで闘い決着を付けなければならない」

この手の政治プロパガンダを鵜呑みにする北朝鮮国民はそう多くないが、今回の講演会の内容はショッキングだったようで、市民の間では当局が急に平和について否定的なことをいい出した背景について疑問が広がっている。

咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋も、現地で同様の政治講演会が開かれたと確認し、南北首脳会談での合意、板門店宣言、平壌宣言などと相反する内容だとして住民の間では少なからず混乱が生じていると伝えた。