美女と「日本製の部屋着」に狂わされた、ある北朝鮮警察官の選択
日本製のファンは、何も富裕層ばかりではない。今でこそ韓国製品にも人気が集まるようになったが、長らく、庶民にとっても日本製品は憧れの的だった。同書では、こんなエピソードも紹介されている。2003年に西海岸の南浦(ナムポ)市であった話だ。
平壌の貿易会社に勤務する男性が、出張で南浦を訪れた。ふとしたきっかけで高級売春宿を訪れた彼は、目もくらむような美女の接待を受ける。
(参考記事:芸術家出身の美女が…北朝鮮「高級VIP風俗」の実態)だが、宿を後にして初めて、所持金3000ドルを盗まれたことに気づいた。彼は、知人である地元の保安員(警察官)に相談。保安員は「俺が取り戻してやる」と豪語し、売春宿に向かった。
ところがその保安員は、宿に足を踏み入れるや戦意喪失してしまった。