美女と「日本製の部屋着」に狂わされた、ある北朝鮮警察官の選択
北朝鮮の最高学府・金日成総合大学を卒業した脱北者で、韓国紙・東亜日報の名物記者であるチュ・ソンハ氏の近著『平壌資本主義百科全書』では、北朝鮮の人々の知られざる生活実態が生々しく紹介されている。
同書を通じて改めて確認されたことのひとつが、北朝鮮の富裕層が今なお「メイド・イン・ジャパン」を愛しているということだ。平壌に住むある御曹司はチュ氏のインタビューに、次のように答えている。
「(周りから)良い暮らしをしていると思われたければ、弾ける人がいなくてもピアノ1台は家になきゃダメですね。日本のヤマハのピアノが2万ドル、中古なら7000~8000ドルくらいです。家具もすべて日本製を最高とみなします。韓流なんか知りませんよ」
(参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに)北朝鮮の富裕層が日本製品を愛するのは、在日朝鮮人によって持ち込まれた様々なモノに触れながら、そのクオリティの高さに慣れているからだ。経済制裁によって入手が難しくなっても、中国製などの代替では満足できないのである。