北朝鮮国内に処刑場所、集団埋葬地など393ヶ所…韓国の人権団体が解析

2009年3月に黄海北道(ファンヘブクト)の沙里院(サリウォン)で行われた、保衛司令部のオ・グムチョル海州(ヘジュ)基地長には、17万人が動員された。

表向きの容疑は、公然わいせつと反社会主義的傾向だが、実際には植民地時代の1930年代、故金日成主席とともに満州で抗日武装闘争を行い命を落とし北朝鮮で中朝親善の象徴とされているたチャン・ウルファ氏の子孫のカネ180万ドルを横領した容疑だという。

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「必殺仕事人」に強盗を処刑させる

1996年、両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)では、金正日氏の指示で派遣された要員が、列車内で強盗を働いた男を捜査も裁判もなくその場で撃ち殺したと、脱北者は証言している。

朝鮮王朝時代に、地方の行政を査察する暗行御史(アメンオサ)という役職があったが、古い小説ではヒーロー的な存在、現在のドラマでは「必殺仕事人」のように描かれることがある。金正日氏は、まさにドラマの中の暗行御史を派遣したのだ。

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残忍極まりない処刑方法

2007年には、ある外貨稼ぎ機関の職員が、90発の銃弾を撃ち込まれ処刑された。