【証言記録】死体を焼く匂いが常に漂う北朝鮮の刑務所

病気になって40度の熱が出たりもしました。栄養失調で死ぬ人は毎日見ましたが、そういう人が病原菌の媒介になるんです。衛生状態は言葉で言い表せないほどでした。

問:栄養失調で死ぬ人はどれぐらいいましたか?

死んだ人は週に1回、毎週月曜日に、全巨里教化所の裏にあるプルマン山で焼かれていました。私は「ジャガイモ班」所属だったのですが、死体を燃やすところのすぐ隣の畑で働いていたので、その過程を目の当たりにしました。死体は、牛車2台に積んで運んできます。牛車はだいたい500キロの荷物を積むことが出来ます。それを2台、人力で引っ張ってきました。

それから、男性の受刑者が死体を背負って山に登り、薪に火を付けて焼いていました。そばには遺骨の灰がうず高く積み上がっていて、作業をするときにはそこを踏んで通らざるを得ませんでした。教化所での生活は、死んだ人を横に寝かせたままで食事をするのが日常と言ってもいいほどでした。

問:受刑者が死亡したら遺族には通知されるのですか?