北朝鮮女性を苦しめる「書類整理」と呼ばれる性虐待行為
もっとも、北朝鮮経済がない崩し的に資本主義化していくなか、市場の主人公となった女性らは自我と自己主張を強め、もはや男性から一方的に虐げられる存在ではなくなりつつある。閉鎖された軍隊の腐敗ぶりが際立って見えるとも言える。(参考記事:女性からの「死の復讐」に怯える北朝鮮のバツイチ男性)
ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長
2008年に脱北し、現在はNGO・ニューコリア女性連合代表として北朝鮮女性の人権擁護のために活動しているイ・ソヨン氏は、韓国紙・文化日報に衝撃的な証言を行っている。イ氏はかつて、北朝鮮で軍隊に所属していた経歴を持つ。
「家父長的な北朝鮮社会では、家庭暴力がまん延しています。職場での性差別とセクハラも深刻です。とくに男性中心の雰囲気が強い軍隊内での性暴力は言葉にするのもはばかられるほどです」