北朝鮮に「ブラジャー」がもたらした意識変化
1990年代まで、北朝鮮では女性がブラジャーを着用することは「資本主義にかぶれた遊び人」のように見なされ、タブー視されていた。(参考記事:北朝鮮ではブラジャーすらタブーだった?)
それが変わり始めたのは、外国製品や「韓流」の流入が始まった2000年代のことで、現在では着用する女性が多数派だ。
さらに、そうしたファッションの変化は男女交際の形にも影響を与えながら、人々の意識の変化をも促している。
もちろん、ビジネスにも影響は及んでいる。
「イケてない金正恩」
最近、朝鮮労働党や政府の中堅幹部の間では、「プーチンコート」と呼ばれるコートが人気だ。零細な縫製業者による製品なのだが、そのクオリティは中国のアパレル業者も舌を巻くほどだと言われる。客の目が肥えてきたために、良いものを作らなければ北朝鮮国内でも売れなくなっているのである。