LINEやカカオが「抜け穴」に…北朝鮮の情報統制に欠陥
「オボイナルは韓国だけのもので、北朝鮮にはない。この日がやって来るたびに、北朝鮮に残してきた子どもたちが恋しかった。だけど今年はメッセージが届いて幸せだ」(チェさん)
中朝国境付近には、中国や韓国との通話を取り締まるための電波探知器が設置されている。だが、それで探知できるのは通常の音声通話だけで、スマートフォンにインストールされたメッセンジャーアプリによるチャットや通話は引っかからない。
また、カカオトークにはシークレットトークという機能がある。カカオジャパン社の説明によると、エンドツーエンド暗号化技術を適用し、暗号化キーを取得して分析しない限りはトーク内容を見れないようにする技術が用いられているという。北朝鮮当局が、これを解読する技術を有しているかどうかは定かではないが、難易度は高いと見られる。