中朝国境で脱北者支援の牧師が殺される…北朝鮮の仕業との見方も
また、ハン牧師の所持品は、携帯電話を含めすべて持ち去られていることもあり、北朝鮮当局が、国内の「地下布教ネットワーク摘発」のために行った犯行との見方がある。
衝撃的な事件に、韓国内の北朝鮮専門家たちによる分析も盛んだ。
脱北者であり「東亜日報」のスター記者でもあるチュ・ソンハ氏は自身のフェイスブックで「中国で脱北者を支援する教会は数多くあるが、長白教会は特別な存在だ。数千人におよぶ脱北者や北朝鮮の住民がこの教会と関わりを持ち、機密も多いだろう。北朝鮮当局が最も目の敵にしていた可能性がある。北当局が『巨木を刈り取った』と見るべき」と見解を示した。
張り詰めた空気
一方、長年、北朝鮮民主化運動に関わってきた「北朝鮮民主化ネットワーク」のハン・ギホン代表はフェイスブックで「北朝鮮による犯行と決めつけてはならない」と慎重な姿勢を示し、中国の捜査当局による真相解明を待つべきと述べている。