北朝鮮「魔の山道」でバス転落が多発、数十人が死亡
例えば、2013年10月には、国防委員会の庁舎新築の工事現場で崩壊事故が発生し、80人が死亡した。また、1989年4月には、平壌開城高速道路の建設現場で橋が崩落し、500人以上が死亡。現場の川原には無残な死体が散乱し、見るに耐えない光景が広がったという。
(参考記事:橋崩落で500人死亡の「地獄絵図」…人民を死に追いやる「鶴の一声」)
いずれも、インチキな行政に起因する人災である。交通インフラも安全とは言えず、とくに平壌と東海岸の羅先(ラソン)を結ぶ平羅(ピョンラ)線では、老朽化に起因する大事故が過去に2件も発生。超満員の客車が谷底に叩き付けられ、川の水が血で赤く染まったこともあった。
(参考記事:死者数百人の事故が多発する北朝鮮の「阿鼻叫喚列車」)ドライバー金正恩
今回のバス事故にも、同様の背景がうかがえる。