ICBM成功でも金正恩氏の「ポンコツ軍隊」はすごく弱い

しかし、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、幹部の子どもらの兵役逃れが横行し、深刻なレベルに達しているという。

そもそも、兵役逃れどころか、北朝鮮軍内部では軍紀の乱れ、女性兵士に対するセクハラ、パワハラなどは日常茶飯事だ。軍紀びん乱を象徴する現象のひとつが、女性兵士に対する「性上納」強要だ。軍隊は女性に対する人権侵害の温床になっている。

(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

北朝鮮女性の人権擁護のために活動している脱北者のイ・ソヨン氏によると、彼女が北朝鮮で所属した中隊のうちのある小隊では、30人余りの女性兵士全員が中隊長により性的暴行されたという。中隊長は毎日、女性兵士を呼び出して性的関係を強要するが、これを告発できる被害者はひとりもいなかったというのだ。

(参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

軍紀の乱れも影響しているのか、幹部の子どもたちは兵役を逃れようとし、もはや社会的現象と言っても過言ではない状況になっているとRFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は述べる。