金正恩氏、銃殺前に身の毛もよだつ「見せしめ」演出を指示か

両江道(リャンガンド)のデイリーNKの内部情報筋によると、両江道の党勤労団体部長が、些細な失言をきっかけに銃殺されてしまったという。この役職は、道内の職業総同盟、朝鮮社会主義女性同盟、金日成・金正日主義青年同盟などの外郭機関や、幼稚園や愛育院(孤児院)を管理する。

彼が銃殺されたいきさつはこうだ。昨年11月末、金正恩氏は道内の三池淵(サムジヨン)郡を訪問した。その際に寄った学生少年宮殿で、地元の子どもたちの歌を鑑賞した。その後、正恩氏は歌ったある子どもに歩み寄り「君の歌は非常に上手だ」と賞賛した。

金正恩氏が去った後、部長は子どもに「君の歌が上手だから褒められたのではない。下手なのに優しい元帥様(金正恩氏)が人民を愛する心で褒めてくださったのだ」と言葉をかけた。彼としては「元帥様の人民愛」を強調したかったのだ。