北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

2012年11月に完成した「柳京院」には、竹、塩、鍾乳石など様々なサウナ、レストラン、美容院がある。鍾乳石は血の巡りをよくして、腎臓や肝臓の機能を高めると言われており、北朝鮮では人気が高い。

入場料はなんと15ドル(約1580円)。北朝鮮ウォンに直すと12万ウォンを超え、民間のサウナの20倍の高さだ。トンジュの「外貨タンス預金」を国庫に吸収するために作られた豪華施設だけあって、料金が非常に高く設定されているのだ。

一方、1980年に完成した国営スーパー銭湯の「蒼光院」の入場料は5ドル(約530円)。柳京院よりは安く、平日には一般庶民も利用できるが、切符を買うために長ければ半日も並ばなければならない。また、列に横入りしようとする兵士や突撃隊(建設労働者)との間で喧嘩になることも多い。そういう面倒を避けて楽に入りたい人は、職員にワイロを掴ませる。