政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖
- キム・ユンチョル氏は茂山(咸鏡北道)の国家安全保衛部取調拘置所に6ヶ月収容され、尋問を受けた。ロシアに不法滞在し、その間に政治亡命の申請を試みたことが理由である。第15政治犯収容所(管理所)に送られる根拠となった自白は、木の棒で殴って引き出されたものだった。キム氏は今も頭部と腹部の大怪我の後遺症に悩まされている。
「10年たってもまだ傷跡が消えない。韓国に来てから韓国政府が義歯を作ってくれたが、その当時、私は歯を失っていた。そして耳は10年後の今も痛む。頭は木の棍棒で殴られた痛みが消えない。まだ傷がある。10年間、頭に傷があるままだ。」● Xさんは咸鏡北道の国家安全保衛部の取調拘置所で10日間、取調を受けた。尋問にはいつも殴打が伴った。
「死ぬほど殴られていた。答えが取調官の気に入らないとコンクリートの床に跪かせられ、殴られた。」
収容者は尋問されていないときには房内で動かずに跪いていなければならず、口をきいてはならなかった。誰かが話しているのが見つかると、房内の全員がスクワットを1000回やらされた。その最中に多くの人が気絶した。あるとき、Xさんは同房の収容者が床に横たわり、動いていないことに気づいた。看守にこれを告げると、彼女は懲罰として踏みつけられ、頭から流血するまで、棒でたたかれた。さらに房内の全員が3日間断食させられた。
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多くの被疑者が拷問、意図的飢餓、劣悪な住環境による疾患またはその悪化により取調拘置所で死亡した。
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