北朝鮮が差別表現でオバマ氏を罵倒する理由

カービー氏のことを「同性恋愛の醜聞を残したむさくるしい老いぼれ好色狂(朝鮮中央通信4月22日)」と罵倒。

朴槿惠大統領に対しても「妓生の旦那に身を任せて他人を謀略にかけて害するずる賢い売春婦(朝鮮中央通信4月28日)」とするなど、極めて激しい論調で罵っているのだ。

ちなみにカービー氏は同性愛者であることをカミングアウトしながら、同性愛者をはじめマイノリティの人権保護に積極的に取り組んできた人物だ。

朝鮮中央通信は、「同性愛者への差別」「人種・民族に対する差別」「女性への差別」と、世界中で問題になっているマイノリティに対する差別的表現を満遍なく掲載したことになる。

「知らなかった」では済まない

北朝鮮からすれば政治的に非難しているつもりだろう。確かに、これまで北朝鮮国営メディアは、「ソウルを火の海に」「ワシントンを火の海に」などの「口撃」で物議を醸してきた。