親友の「愛人ホスト」が居並ぶ利権集団…朴槿恵大統領を操った「秘線会議」とは
「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」と呼ばれる前代未聞の大スキャンダルだ。ひと言で表すと「朴大統領は操り人形に過ぎなかった」という疑惑である。一週間前の24日から、韓国社会を大いに揺るがしているいる事件のあらましにまずは触れてみよう。
疑惑の中心にいるのは、朴大統領の40年来の知人かつ妹分である崔順実氏。60歳と大統領よりも4歳若い崔氏が、大統領との個人的な関係をカサに、実の娘をはじめとする親類縁者に利権を分配。そればかりか国政、外交、人事、そして南北関係におよぶまで多大な影響力をおよぼしていたのだった。
より正確には、崔氏をひとつの頂点とする「執政グループ」が複数存在し、国政を背後から操っていた、という疑惑である。
何やら陰謀論めいている、一筋縄ではいかない問題を解きほぐす一つのきっかけとなったのが、「韓流」とスポーツの振興をうたって設立された「財団法人ミル」、「Kスポーツ財団」という二つの財団だ。