金正恩死亡説が拡散…「脳出血で意識不明」「フランス医師が手術」その真偽は
その一方、「合併症を起こして重体に陥った」との見方は、何の根拠もなかったことが明らかになった。この時はほかにも、中国発と見られるガセネタが飛び交い、世界中が大騒ぎになった。
こうした経験から教訓を得たためか、その後、金正恩氏の「健康異常説」はこのときほど爆発的に拡散したケースは見られない。
このような出来事が繰り返される背景は様々あるだろうが、北朝鮮の情報統制がひとつの原因になっていると言えるだろう。2020年4月のケースにおいても、北朝鮮当局がさっさと否定して金正恩氏が姿を見せれば、事実は明らかになったのだ。
(参考記事:「政府の動きがおかしい」北朝鮮国内で金正恩死亡説が拡散)それにもかかわらず、金正恩氏は約3週間にわたり「死んだふり」をし、高みの見物を決め込んでいた。そんな金正恩氏だから、もしかしたら何らかの思惑から、自分の「死亡説」をわざと流すこともあるかもしれない。
