北朝鮮が「刑務所」を大幅増強…犯罪率上昇で統制強化
黄州は平壌から南に35キロのところに位置しており、ミサイル基地をはじめとする多数の軍事施設や、最新かつ最大規模の広川(クァンチョン)鶏工場(養鶏場)などがある。
ここでは平壌市民に供給する鶏が飼育されているが、外国人観光客が平壌のホテルで食べる鶏肉も、受刑者の手で育てられたものかもしれない。
工事中の施設は、2.6ヘクタールの長方形の敷地を塀で囲み、6つの監視塔を備えている。敷地は3つの区域に分かれており、最も広い1.4ヘクタールの区域には、コの字型に配置された3階建ての建物3棟がある。それぞれの建物は横55メートル、縦12メートル程度と見られ、いずれも収容者用の居住棟と推定される。この区域にはさらに同規模の建物が2棟あり、食堂や工場として使用される可能性がある。
この区域のすぐ隣、敷地の中央部分には管理所の本部と思われる第2区域がある。その隣には、やはりコの字型に配置された建物群がある第3区域がある。配置構造は第1区域と同様だが、敷地面積で0.65ヘクタールと建物の大きさは小さい。収容者を性別や罪の重さで分けて収容するための構造とみられる。
