「ロシア派兵」で利権が膨れ上がる北朝鮮軍の腐敗堕落

当局は今までも、徴兵過程での不正行為の根絶に取り組んできたが、隊列補充局の幹部らは不正を黙認し合っている。誰かを告発したら、部署全体が厳しい検閲(監査)を受けることになり、自分の不正行為も発覚するからだろう。収入も途絶え、下手をすれば平壌から追放されることになる。

大々的な摘発が行われ、人員が総入れ替えになることもあるだろうが、新しく来た人員も頃合いを見て不正行為を始めるだろう。人事権、許認可権などありとあらゆる権限の類がカネに化けるのが北朝鮮の常なのだ。