北朝鮮の新設工場が壊滅…金正恩「電力不足」理解せず

冬の電力不足は、北朝鮮を慢性的に悩ませている事象だ。完成当時は東洋最大と言われた水豊(スプン)ダムがあったおかげで、電力には困らなかった北朝鮮だが、時代が変わるにつれ、需要が高まり、電力が不足するようになった。

その解決のため、各地に巨大なダムと発電所がいくつも建設されたが、冬に雪や雨があまり降らない気候であるため、充分な水量が確保できず、冬季に電力が不足するようになった。国際情勢など様々な条件から電力供給の多元化に取り組めず、建設される発電所は水力ばかりで、電力不足は一向に解消しなかった。(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

また、せっかく完成させた水力発電所も設計ミス、手抜き工事などの様々な要因で、生産できる電力は予定された容量をはるかに下回った。(参考記事:深刻すぎる北朝鮮の電力不足で有数の銅鉱山が水没の危機