大雨に猛暑で深刻な北朝鮮のジャガイモ不作、収穫放棄地も
北朝鮮農業が専門の韓国・グッドファーマーズのチョ・チュンヒ所長は「8月は、稲の花が咲き、実が実る時期なのに、大雨が降れば実らない」として、適切な対策が立てられなければ、稲の収穫量も大幅に減るだろうと予想した。
国営の朝鮮中央通信は、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理が平原、粛川、文徳の農場の視察を行い、「農業生産を画期的に増やすべきだという党の政策を貫徹するためには、災害性異常気象の現象を既定事実化し、農作物を安全でありながらも早期に丈夫に育てられる先進営農方法を積極的に取り入れ、肥培管理と栄養管理を科学技術的に行うべきであると言及した」と報じた。
北朝鮮当局も、異常気象による農作物への被害が深刻であることを認めたということだ。ただ、問題は異常気象だけにとどまらない。制裁、コロナ鎖国による様々な物資や働き手の不足など、解決すべき問題は山積している。
(参考記事:金正恩氏が重視する麦、収穫遅延の理由は「鎌」の不足)