「手足が蚊のように細い」金正恩の護衛部隊から死者続出
朝鮮人民軍は、平時から食糧輸送に大きな問題を抱えており、末端の兵士たちは常に飢えに苦しんでいる。食べ物欲しさに、周囲の民家や農場を襲撃することは、決して珍しいことではない。だが、超エリート部隊である護衛局ですら、栄養失調が広がるほど、北朝鮮の食糧難が深刻ということだ。(参考記事:金正恩も止められない「キレた兵士」の暴走に北朝鮮が戦慄)
ただし、情報筋は、護衛局の中でも115旅団はかなり冷遇されていると述べた。
「115旅団は、保衛局所属で聞こえはいいが、現場で苦しい仕事をする肉体労働者となんら変わりない。それなのに、一般の軍部隊より供給の質が悪く、兵士たちの足や腕はハエや蚊ほども細く、栄養失調に苦しめられている」(参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為)
情報筋はまた、保衛局の全部隊で発生した死者の中で、8割が115旅団所属が占めるという統計があるとし、護衛局本部党政治委員会は、この責任も取らせる形で2人を解任すべきという結論に達したと述べた。
同時に、115旅団の災害復旧現場への投入は保留し、まずは栄養失調などで現場に出動できない兵士たちを治療する事業を優先させよとの指示を下した。栄養失調で倒れる者だらけという状況を放置すれば、保衛局の名誉に傷がつくという判断からだろう。これに伴い、自宅に戻っていた兵士たちは、保衛局病院や保養所に送られ、治療を受けているとのことだ。
