金正恩氏を悩ませる、実母が「大阪生まれ」という不都合な真実

コヨンヒ(高ヨンヒ)
1973年、万寿台芸術団の踊り子として来日した金正恩氏の母親・高ヨンヒ氏

北朝鮮の小学校教育で金正恩氏の幼年期の偶像化教育がはじまっていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。しかし、教科書などには盛り込まれていないとのことだ。

偶像化のための「革命活動」教育

北朝鮮の教育制度では、幼稚園から大学に至るまで金父子(金日成氏、正日氏)「革命活動」について徹底した教育が行われている。

小学校では2人の幼年期を中心に教えられ、初級中学校から高級中学校(日本の中学校、高校に相当)では2人のその後の生涯について教えられる。そして、大学では「革命史」として教育される。

労働党や政府の幹部を登用するうえにおいて最も重要視されるのが大学での「革命史」の成績だ。

5点満点で3点以下だと、他の成績が優秀でも幹部として登用されない。金父子の生涯と革命史は、北朝鮮の思想教育の柱と言っても過言ではない。

しかし、金正恩氏の偶像化教育は、これまで行われていなかった。

大学、小学校で部分的に開始

正恩氏の偶像化教育についてRFAの複数の情報筋は、次のように語っている。