金正恩命令も完全無視…ウクライナ派兵「特殊部隊」のグダグダな実態
暴風軍団は2021年から、中朝国境の警備に派遣された。新型コロナウイルスの流入防止策として金正恩総書記が厳命した、国境封鎖を徹底するためだ。ところが、彼らは最高司令官の命令を守るどころか、それを積極的に破る者まで出現し、地域で様々なトラブルを起こしていた。
(参考記事:「気絶、失禁する人が続出」北朝鮮、軍人虐殺の生々しい場面)
咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によれば、たとえば2021年12月17日、道内の会寧(フェリョン)に駐屯していた暴風軍団の警備班のメンバーが一斉に逮捕された。容疑は、ある家族が川を渡って脱北するのを幇助したというものだ。
この日はちょうど、故金正日総書記の命日だった。