「泣き叫ぶ妻子に村中が…」北朝鮮で最も”残酷な夜”

リュ氏は管理所への連行を見たのはこれが初めてだったとのことで、「心臓の動悸が激しくなり、その夜は眠れなかった。もしかしたら自分たちも、あのような運命に陥るかもしれないと考え…」と語っている。

デイリーNKの現地情報筋によれば、管理所への連行は通常、夜中に密かに行われ、近所の人達が気づいたころには家はもぬけの殻になっているという。しかしときどき、ある種のアクシデントが起きる。

妻に暴行

情報筋によると、2018年11月に咸鏡南道(ハムギョンナムド)の端川(タンチョン)市である一家が連行された際には、一家を乗せて出発しようとしたトラックのエンジンがかからず、夜通し修理をして午前8時になってようやく出発した。