女子大生200人が犠牲…北朝鮮「少女搾取」で死屍累々

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、市内の東大院(トンデウォン)区域にある総合レジャー施設・紋繍院(ムンスウォン)の責任者が、有名映画俳優、平壌音楽舞踊大学、平壌演劇映画大学の教授らと組み、組織売春を行っていた。

彼らは20代前半の美貌の女子大学生に「1ヶ月に500ドル(約5万3000円)以上儲かる仕事がある」などと声をかけ、施設内のカラオケ店で売春させていた。客はやはり、中央党(朝鮮労働党中央委員会)や平壌市党(党平壌市委員会)の幹部らだった。関わった女子大生の数は200人に達するという。

報告を受けた金正恩党委員長は、自分が大事にしている平壌音楽舞踊大学、平壌演劇映画大学の学生が売春に加担したことに激怒。組織の主要メンバーら6人を公開銃殺させた。(参考記事:女性芸能人らを「失禁」させた金正恩の残酷ショー

この前例を考えると、今回摘発されたグループの首謀者らも死刑を免れないと思われる。

女性の低年齢化

こうした違法行為が横行する背景に、経済難による生活苦があることは想像に難くない。北朝鮮では1990年代の大飢饉「苦難の行軍」に際して売買春が増えたと言われる。