「金正恩がメンタル崩壊の危機」ウクライナでのロシア苦戦で

恐怖政治で国民を抑えつけてきた金正恩体制には、いざと言うときに暴徒を鎮圧する軍事力が絶対に必要だ。
(参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

それがなければ、外国政府による工作で反体制勢力が出現しかねないという恐怖心もあるだろう。

また、北朝鮮の一般大衆は、海外ニュースの映像や写真を目にする機会がほとんどない。そのため、今まで通り政治的な節目で派手は軍事パレードを開催し、国威発揚を図ることもできるだろう。ただ、国民の多くは、そうした催しに飽き飽きしており、いずれウクライナ戦争の映像が国内に流入することになれば、軍事パレードのたびにシラケたムードが漂うようになるかもしれない。

ロシア軍の苦戦ぶりを目の当たりにした金正恩氏は、通常戦力の更新を放棄し、核戦力の強化にいっそう資源を集中する可能性が高いと言えるだろう。