ロシアを「絶対支持」の北朝鮮、ウクライナ侵攻で経済的打撃

ちなみに、サンクトペテルブルグとモスクワ周辺では、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)傘下の未来建設会社と対外建設指導局建設会社、国家保衛省(秘密警察)傘下の大宝(テボ)建設会社が、2〜30代の労働者3000人を働かせているとのことだ。

極東・ウラジオストクの高麗人情報筋も、現地の北朝鮮労働者の苦境を伝えた。彼らは朝7時から夜11時まで働いているが、ルーブルの暴落により、月給が半額になってしまったという。ウラジオストク近辺で働く北朝鮮労働者の数は約2万人に達するという。

現在は、ルーブル暴落分の損失を北朝鮮当局が労働者に押し付けてしのいでいる状況だが、それにも限界がある。

ただでさえひっ迫している北朝鮮の外貨事情は、様々な形でウクライナ侵攻の影響を受けていくはずだ。