北朝鮮警察と「キレた女性」の集団が大乱闘…30人が刑務所へ
現地のデイリーNK内部情報筋は、今月10日の朝鮮労働党創建76周年を控え、1日から10日までの間に、恵山(ヘサン)市内でイナゴ商人に対する集中取り締まりが行われた。当局は、安全員(警察官)や糾察隊員を総動員し、事情を問わずにイナゴ商人から商人を没収した。
(参考記事:【最新 北朝鮮内部映像】取り締まりに逃げ出す「イナゴ商人」たち)
生活がかかっているだけあって、イナゴ商人の集団は激しく反発、あちこちで暴力沙汰となった。そのうちの30人が逮捕され、労働鍛錬隊(刑務所)送りとなったとのことだ。
(参考記事:「どうやって食えというのか」北朝鮮で集団抗議活動、当局緊迫)
8日には、市内の恵江洞(ヘガンドン)で2歳の赤ん坊を背負って道端で白菜を売っていた30代のキムさんが、取り締まりにやってきた糾察隊員から「党がやるなというのならやめろ、なぜ道端で商売するのか」と因縁をつけられ、ワイロとしてタバコを要求された。
奪い取るチャンス
キムさんが断ると、糾察隊員は品物を没収して罰金を取ると脅迫した。それを見ていた別の商人、チェさんが抗議してけんかに発展。隣りにいた夫や家族まで加わって、大げんかになってしまったという。