金正恩が軍に開発を厳命した「動く銅像」の極秘計画

北朝鮮を訪れる外国人のほとんどが案内されるのが、平壌の万寿台(マンスデ)の丘にそびえ立つ金日成主席、金正日総書記の銅像。いずれも高さ22.5メートルで、奈良・東大寺の大仏(14.7メートル)、上野の西郷隆盛像(3.7メートル)などと比べると、いかに巨大なものであるかがわかる。平壌のものより規模は小さいものの、両氏の銅像は北朝鮮の各地に存在する。

そんな銅像をめぐり、新たな極秘プロジェクトが始まった。その名も「デジタル自動化システム導入垂直型史跡坑道」だ。一体どういうものなのか。詳細をデイリーNKの朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内部情報筋が伝えた。(参考記事:命より大切な「肖像画」大量紛失に揺れる北朝鮮の地方都市

「マジンガーZ」か

朝鮮人民軍の総政治局、総参謀部は連名で、各司令部と軍傘下の大学、軍官学校などに対して「有事の際の銅像保衛事業を再点検し、これを革命の首脳部の安全と直結した重要な事業として扱え」との命令文を下した。