山に消えた女囚…北朝鮮「陸の孤島」で起きた鬼畜行為

「昨年7月、教化所の警備兵が、個別作業と称して女性受刑者を連れ出し、性的暴行を振るおうとしたが、抵抗されたために殺害し、遺体を裏山に埋める事件が起きた。警備兵は公開銃殺されたが、慈江道全域に噂が広がり、戦々恐々となった」(情報筋)
(参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為

だが、教化所における人権侵害は今や、北朝鮮国内どころか国際社会においても公然の秘密である。

一般的な北朝鮮国民にとっては「当たり前」のことだ。なのに、城干の教化所に限って地元に動揺が広がったのは、慈江道の特別な位置づけが背景にある。

「穏やかな人物」を選び

慈江道は軍需工場が多いことから、人々の移動が非常に厳しく制限されている。政治的に作られた「陸の孤島」なのだ。その一方で、不便さの見返りとして、他の地方では考えられないような潤沢な配給が行われるなど、特別扱いされてきた。