【写真】美人女優ピョン・ミヒャンの公開処刑で幕を閉じた「禁断の映画」摘発の内幕

在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関係者がそれを発見し、本国に報告した。烈火の如く怒った金正日総書記は、保安部(現人民保安省)に「何が何でも犯人を捕まえろ」と指示した。平壌市の万景台(マンギョンデ)区域保安署(警察署)が捜査に当たった結果、捜査線状に浮かび上がったのが、キム・ドンヒとパク・ヒョクだった。

強力過ぎるコネに加え、人望も厚かったのだろうか。多くの幹部がキム・ドンヒの救命に乗り出した。

しかし、万景台区域保安署副署長のユン・スギョンと事件の担当者のホ・ビョンチョルは、彼に手心を加えるように圧力をかけてきた上司の言葉を無視し、高額のワイロにも興味を示さず、さらには、「自分たちの(身内の)人間だから身柄を引き渡せ」という保衛司令部の指示さえも無視した。金正日氏の命令があったのだから、それを貫徹するのみと、一切の圧力や誘惑に耳を傾けなかった。

「あんな有名人まで…」

2人の頑なな態度に業を煮やしたキム・ドンヒの部下たちは、荒っぽい作戦に出た。仕事を終えて帰宅途中のユン・スギョンとホ・ビョンチョルを拉致したのだ。