北朝鮮当局の強制動員で自殺に追い込まれた女性

両江道の内部情報筋によると、金正淑郡の長項里(チャンハンリ)で40代女性が首をつって自ら命を断った。

個人耕作地での農作業と、市場での商売で得られるわずかな収入で糊口をしのいできたこの女性。ところが、病気になり、それらもままならなくなった。すると、保衛員(秘密警察)や保安員(警察官)が頻繁にやってきて「なぜ200日戦闘の動員に参加しないのだ」とプレッシャーをかけるようになった。

戦時体制にように生活せよ

たとえ診断書を提出しても、勤労動員は免除されない。唯一の方法は、ワイロをつかませることだが、女性にはその余裕もなかったのだろう。催促のあまりのしつこさに女性は周囲の人々に「こんなザマでは、生きていてもしょうがない」と嘆いていたという。