金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機

前回に続き、朝日新聞の「韓国が金正恩暗殺計画」報道について分析してみたい。

朝日新聞は26日、韓国の対北朝鮮政策に詳しい関係筋の話として、「朴槿恵(パククネ)前政権が2015年末以降、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長を指導者の地位から追い落とす工作を行おうとした」と報じた。「正恩氏の暗殺も選択肢とした政策だった」という。

手を血で汚した正恩氏

韓国の国家情報院はこれについて、「事実無根」全面否定している。しかし筆者としては、朝日の報道はなかなか興味深いものだと思っている。