北朝鮮軍で「非常事態」続く…軍医ら高熱・呼吸困難で相次ぎ死亡

北朝鮮は現在まで、国内で新型コロナウイルスの感染者はひとりも発生していないと主張し続けている。

しかし、在韓米軍のエイブラムス司令官が2日、米CNNと米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、「(北朝鮮の感染者ゼロは)不可能な主張だ」と指摘するなど、実際には相当数の感染者・死亡者が出ているとする観測が強まっている。

実際、北朝鮮軍のデイリーNK内部情報筋が伝えたところによると、軍医局は3月3日、1~2月に180人が死亡し、3700人を隔離しているとの情報を最高司令部に報告している。死者は、中国と国境を接する平安北道(ピョンアンブクト)、慈江道(チャガンド)、両江道(リャンガンド)、咸鏡北道(ハムギョンブクト)に駐屯する国境警備隊で集中的に発生したという。

そして今月に入ってからは、高熱や呼吸困難を訴えた軍医らが相次いで死亡していたことがわかった。新型コロナウイルスに感染していた可能性があるという。