夜な夜な金正日の「個人指導」に呼び出された天才美女の運命
北朝鮮の金正恩党委員長の父・金正日総書記は、ハデな女性遍歴で知られていた。彼の身近にいた女性としては、正妻の金英淑(キム・ヨンスク)、金正男の母の成恵琳(ソン・ヘリム)、金正恩の母の高ヨンヒ(コ・ヨンヒ)、晩年まで秘書として務めた金オクが知られているが、それ以外にも、絶世の美女と言われた禹仁姫(ウ・イニ)ら多数の女性と関係を持ったと言われている。
彼女らの運命は様々だ。成恵琳と禹仁姫は女優、高ヨンヒは舞踊家と、いずれも似た経歴を持っているが、末路は残酷なまでに明暗が分かれた。息子が最高指導者の地位を継承した高ヨンヒは「国母」となったが、成恵琳は金正日から見捨てられたも同然となり、ロシアで客死した。
禹仁姫に至っては口封じのため、機関銃でズタズタにされて処刑された。
(参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇)ほかにも、北朝鮮には悲惨な末路を辿った女性芸術家が少なくない。たとえば粛清された張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長の愛人で、やはり銀幕のスターだったキム・ヘギョンもそうだ。
(参考記事:【写真】女優 キム・ヘギョン――その非業の生涯)だが、金正日の「もうひとりの女」と言われるパク・エラのケースは、少し違っている。