「大量死が迫っている」北朝鮮の刑務所、新型コロナ対策で緊張

カン記者に情報を提供した人民保安省(警察)内部の消息筋によると、「人民保安省教化局傘下の第9教化所第1課面会担当保安員であるキム氏が、受刑者にこっそり食べ物を渡した疑いで裁判を受け、生活除隊(不名誉除隊)となる出来事が3月6日に起きた」という。

消息筋は「生活除隊は主に軍や司法機関の従事者に下される最も厳しいペナルティのひとつで、これを受けたら直ちに協同農場や鉱山に追放され、社会から永遠に遠ざけられる」と説明した。

消息筋によると、キム氏は受刑者の家族からコメ40キロを賄賂として受け取り、無期囚5人に対し、2月17日から3月1日までの間に数回にわたって食料130キロ余りを渡したという。

こうした事実は、別の無期囚であるチャン氏が、人民保安省保衛部に密告して発覚したとのことだ。