最愛の側近の息子も犠牲か…金正恩氏「ニセ焼酎」で公開処刑

それによると、金正恩氏が激怒したのは「ニセ焼酎を飲んで死亡した犠牲者の中に、全日好(チョン・イルホ)の息子がいたためとの噂がある」とのことだ。

全日好氏は北朝鮮の「ICBM(大陸間弾道ミサイル)4人組」のひとりに数えられる人物で、特に誘導技術の開発で功績があったとされている。この夏、軍中将から上将(中将と大将の間の階級)に昇進し、現在は国防科学院の党委員長の地位にあると推定されている。

トランプ米大統領とも直接渡り合う金正恩氏の国際的地位は、ICBMの開発成功がなければ得られなかったものだ。本当に全日好氏の息子がニセ焼酎事件で犠牲になっていたならば、金正恩氏は当然、厳罰を命じたことだろう。

(参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態