韓国マネー巡る裏切りで…北朝鮮「15才少年」の悲惨な末路

脱北者家族との理由で、少年は保衛部の厳しい監視のもとにおかれていたが、母親からの仕送りで経済的には困窮していなかったようだ。このように脱北して韓国などに住み、北朝鮮に残してきた家族に仕送りすることは非常に一般的だ。

(参考記事:韓国在住の脱北者の約6割「北朝鮮に残した家族に送金」

ところが、このカネをめぐり親戚との間でトラブルが絶えなかった。詳細は不明だが、叔母(父親の女きょうだい)がこのカネのことで不満を持っており、普段から付き合いのあった保衛部の手先に密告したのだという。

「家を出てすぐに逮捕されたので、彼らの行き先を知っている親戚が密告したことは明らかだ」(情報筋)

この叔母は妬みが激しくきつい性格だというのが周囲の人達の評判だが、甥を密告して逮捕させた叔母に対する世間の風当たりは強い。

「脱北者の仕送りを巡る家族間のけんかが増えたが、今回の事件はその程度がひどく、叔母への非難が強い」(情報筋)

通常、事件を見かけたとしても見て見ぬ振りをすることが多い。