「この国は嘘つきの天国」韓国ベストセラー本の刺激的な中身

ただ、前出のデイリーNKジャパン記者によれば、同書が売れに売れながらも、その内容に基づく「大論争」が始まる気配はまだ見えないという。同書は従軍慰安婦、徴用工、日韓併合などについて韓国の「常識」に強烈に異を唱えているわけだから、その内容を受け入れられない学者や運動家は、ひとつひとつ根拠を挙げて論駁しなければならない。そうすれば、同書にも誤りがあることが判明するかもしれない。

いずれ、そのような動きが出てくるかもしれないが、今のところはまだ、否定派からは「クズのような本だ」という悪罵や、観念的な批判が聞かれるくらいだという。

韓国メディアにも、同書を客観的な視点から検証する動きは見られないようだ。やるべきだと思っていても、出来ないのかもしれない。韓国の精神文化には「自由な個人」がいないというのも、同書が指摘するもののひとつだ。