韓国製品を買ったら拷問…世界一厳しい北朝鮮の規制

この問屋は韓国製品を中国からの仕入れることに成功し、長年の商売で築いた販売網を使って短期間に売りさばくために「最高の商品が入ってきた」と集中的に宣伝していた。逮捕を避けるためにロゴは外すが、この業者は外す代わりに韓国製であることを客にアピールするために隠す方式を取った。ところが、それが災いを招いた。

今年6月、韓流コンテンツを取り締まる当局のタスクフォース「109常務」が取り締まりの過程で、ロゴが隠された画質の良い製品を複数発見した。捜査は保衛部に移管され、販売ルートの追跡によってこの業者にたどり着いた。販売範囲は他の地域にまで広がっていた。

保衛部は、あらゆる種類のパソコン購入者を洗い出し、サムスン製の製品を買った人々を連行した。いずれも「知らずに買った」と供述しているが、商品はすべて没収となった。

同時に保衛部は工場、企業所、女盟(朝鮮社会主義女性連盟)などで「韓国製品を買うことは反逆行為」「買い物をするときは韓国製かどうかよく確かめよ」などと宣伝しているが、庶民の側は、むしろ知らずに買って韓国製だったら喜ぶかもしれない。

一方、北朝鮮北西部の平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、現地の市場で韓国産のコメが販売されていると伝えた。