風俗街へと変貌を遂げた「金正恩の都」の北の玄関口

宿のオーナーは駅前で客に「待機しませんか」と声をかけて連れて行く。自宅の部屋を仕切った客室に案内し、食事の注文を聞くと同時に「可愛い子がいるので、一緒に酒を飲みませんか」と声をかけるという流れだ。

料金体系には時間制と一晩制というものがあり、それぞれ10ドル(約1080円)、30ドル(約3250円)だ。受け取ったカネは宿のオーナーと女性が山分けするとのことだが、女性が搾取される事例も少なくないと思われる。

この待機宿泊はよほど儲かるようで、「カネに余裕がある人は、間里に家を数軒買って待機宿泊に改造する」(情報筋)のだという。

平壌市内では非常に厳しい宿泊検閲(無断で他人を泊めていないかの検査)が行われている。