金正恩氏「祖母の聖地」で半殺し暴力沙汰

警備隊は青年を押し倒し、頭、首、胸に殴る蹴るの暴行を加えた。青年が意識を失ったのを見て慌てた警備隊員は、青年を車で病院に搬送した。しかし、26日の時点でも意識不明が続いている。

この革命史跡地と金正淑氏の銅像は、普段から武装した警備隊が24時間体制で歩哨に立つなど特別な管理が行われている。金日成氏や金正日氏にまつわる史跡地や、そこに建てられた銅像の損壊を防ぐために、周囲に検問所や監視塔を増設し、勤労団体などから人員を動員して警備隊、巡察隊を増員している。

実際、2011年12月には、この革命史跡地で建物と森を焼く火事が起きている。地元の保衛部(秘密警察)は放火によるものと見て当日現場にいた人々を対象に捜査を行ったが、結局は警備隊員の不注意によるものという結論に達したという。それ以降、警備が24時間体制となったという。

韓国の脱北者団体は2016年、中国との国境から近い北朝鮮領土内の銅像、史跡地周辺でドローンの飛行を行っている。